2013年10月14日(月)
3日目になっても Eye-Fi 難民のまま状況は改善せず。旅行中にデジカメで撮った画像を取り込んで写真の整理を進めておこうと重い MacBook Proを抱えてきたのに思惑が外れてしまった。宿の一階にあるビジネスセンターのマシンと有線でつないでも駄目だった。旅行には AirPortを持参してマイネットワークを作るようにすべきだと反省。米国内では CLEARを持っていくという手もある。ただし、カバーしている範囲が狭すぎるのが難点。
Queen Anne からさらに北上したところにある Ballard に遠征すべくバスに乗り込む。昨日と同様、今日のバスの運転手さんもとても親切。間違って降りてしまったと思しき人に気づいたらしく、わざわざバスを降りて行って説明してもう一度乗せていた。なぜ降り間違いに気がついたのかは謎であるが、とにかく心にゆとりがあるのだろう。こういう温かみを忘れてしまいがちだよなと眺める。
North Queen Anne の北端にある Ballard 橋の手前でバスを降りる。今朝は一段と霧が濃くて視界が悪い。お陰で趣きのある空気が漂っているぞと喜ぶ。
ここ Port of Seattle-Fishermans Terminal は Union Lake と Puget Sound を繋ぐ水路にあって、橋のあたりは Salmon Bay という湾状になっており数多くの船が停泊している。淡水なので船をつないでおくには絶好の入江らしい。
Puget Sound から Strait of Juan de Fuca（ファンデフカ海峡）を通り太平洋に続いているのだ。アラスカに漁に出る船もたくさんいる。アラスカ船籍の船は、見慣れないずんぐりとしたかわいい形をしている。よくわからないが、これがアラスカでの漁に適した形なのだろう。
港を後にして、橋を渡り Ballardの街へ。こちら側は20世紀初めにノルウェーをはじめとするスカンジナビアの漁夫たちが住み着いたところだそうだ。ギリシャやスラブからも人がやってきたとか。
昔は飲み屋だらけの海の男達の街だったのだろうが、最近ではオシャレに変身中のようだ。
街歩きをしているとフェンネルの生け垣発見。フェンネルをこんな風に育てたりするのかと驚く。kame はいたくお気に召した模様。我が家に生垣を作ることは不可能なのだが。
シアトルで驚いたといえば、木造建築のビルもその一つだ。それだけ木材が豊富なのだろうか、それとも文化なのか。例えば、この建設中の６階建ての建物。一階部分だけはコンクリートで、あとは木造。かなり新鮮な光景である。
Ballard にやってきた目的は、港、街、そして水門。Puget Sound 側の海水と、湖側の淡水との境になる現役の水門 Hiram M. Chittenden Locks があると聞き楽しみにテクテクと歩いてやってきた。ところが、入口に着いたら門が閉まっている。何故？と張り紙に目をやると、ここは軍の管轄で連邦政府のシャットダウンの影響で閉鎖だそうだ。しょんぼり。茶会の奴らめ。通ることができずに困っている船もいるだろうな。
縁がなかったのだと気を取り直して、Trident Seafoodsサーモンバーガーを食べに行く。旨いものを食べて少し気持を持ち直す。
とりあえず来たバスに乗ってダウンタウンに向かう。乗ったのは Lake Union の方を回る線なので往路とは違う景色を楽しむことができた。このあたりに REIのフラッグシップ店があるはずと（行かないながらも）場所をチェック。昨夜の夕食のときに近くまで来ていたのか。
市場の近くのクラムチャウダー屋の行列が昨日以上に長い。ちょうどお昼どきのためだろうか。市場は週末と違って空いているのになと横目で見ながら、先に水族館から行くことにした。建物の中のチケット売り場の大人20ドルという料金を見てUターン。こじんまりしていて 20ドルを払って見るほどのものはないのではという気がするのだ。観光客にとってアクセスしやすい場所なので、かなり強気の値段設定をしているに違いない。
市場内のブリュワリーPike Brewing Companyでビールを飲んでいるうちに、行列のクラムチャウダー屋の別店舗が少し離れたところにあることに気がついてそちらに向かう。
クラムチャウダー屋と同じビルの中に lulun の大好きなエディー・バウアーが入っているではないか。フラグシップ店ではないものの発祥の地シアトルの店舗にご挨拶ぐらいと思ったらセールをやっていた。ブラック・フライデーまで秒読み段階になったから？記念に？パンツとシャツを購入。
せっかくシアトルに来たのだから一回ぐらいはちゃんとしたコーヒー飲みたいというkameのリクエストにより、イタリア系のカフェ Caffè Senso Unicoに。苦味しっかりで、馴染みのない不思議な香り。美味しい。
バスに乗って宿に帰ろうとしたら、バス代が 2.5ドルにアップしていた。料金が時間帯によって変わるのか。今までずっとオフピーク料金で乗っていたが、今日は月曜日で平日。通勤時間帯にぶつかるとちょっと高めになってしまうようだ。
宿近くにあるデニッシュ・ペイストリー屋John Nielsen's Danish Pastriesで明日の朝食を調達。
そして、チャンスがなくて上がっていなかったホテルの屋上のテラスへ。眺めが良くて、なかなかの穴場だ。タコマ富士が薄っすらと姿を現した。でかい。
夕食は宿のそばにある Toulouse Petit に。ダウンタウンの宿が取れずにQueen Anne 宿泊になったのだが、結果的にこちらになってよかった良かった。食事的にも、移動の便利さにもなかなかの立地である。
食後にもう一度屋上に行き夜景を楽しむ。
ところで、シアトルはワシントン州のキング郡（King County）にある。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの顔をモチーフにしたロゴを街中でよく見かけるので、キング牧師とこの土地がどういう関係があるのか気になっていた。調べてみたら、キング牧師と縁があるわけではなく、郡の名前はもともと別のキングさんからとって King County となったものの後にキング牧師を讃えて、由来だけ変わって名前の変わらない改名ということになったようだ。キング牧師の顔のロゴは2007年。まだ6年ほどしか経っていないあたらしいロゴだったのか。wiki情報