ブロードウェイにミュージカルを観に行くのはずいぶん久しぶりだ。来客時にお付き合いでPhantom of the Operaに行ったのを別とすれば、最後に観たのはChicagoだったっけか。
In Transit @ Circle in the Square Theater
今回のショーはIn Transitで、ミュージカルだけど全曲アカペラ、舞台は地下鉄と少しひねっているところがちょっと気になった。冬場でお出かけが忙しくないうちに行ってやろうと思っていたら、ちょうど二人で料金一人分というキャンペーンをやっていたのでチケットを取った。
金曜日の晩、Adyar Ananda Bhavanで腹ごしらえをし、クロスタウンのバスに乗ってブロードウェイへ。バスを待っている間に話しかけてきたおっちゃんがトランプの悪口を言いながらなかなか博識で、こうして色々な人がNYCを作っているのだなと再認識した。
In Transit @ Circle in the Square Theater
会場はIridiumの向かいの大きなビルで、確かAlbert Leeを観に行った時にlulunと待ち合わせをした広場のすぐ脇だ。どうやらここには会場が二つあってもう一方ではWickedをやっている。そっちのほうに向かう人が多いのでIn Transitは小さい方の会場なのだろう。
地下の会場はホームに似せてステージが縦に長く、その正面と両サイドにに客席が作ってある。チケットを取る時にはレイアウトがよくわからないのでなるべく正面の近い席を選んだのだが、実際に会場を見ると斜め45°が一番良さそうだ。横が正面になるシーンもあるのでそこだとどのシーンもよく見えるはず。
開始後は撮影禁止だしここでストーリーを述べることはしないが、ニューヨーカーの挫折と希望の物語というところか。ほぼ出ずっぱりの人間打楽器男は二人が交代で出演しているが、それ以外の10人は毎日同じ人。目まぐるしく複数の役をこなすのは見事だし、さすがに歌も演技も質が高い。
地下鉄の駅や車内が舞台なので、ニューヨークでしばらく暮らしたことのある人なら誰でも思い当たるシーンが次々とあって苦笑いが止まらない。これはちょっと観光客が来て楽しめるショーではないな。でもマーケットが全ニューヨーカーだからしばらくは観に来る人が絶えないか。
さすがにHair Sprayほどは感動しなかったが、ショーのクオリティはとても高く、二人とも目一杯楽しんだ。たまにはこうしてブロードウェイに来るのもいいか。ライブの日程が空いた時にまたチェックしよう。