Anthony D'Amato at the Rubin Museum

今回のRubin Museumの完全アンプラグド・ライブは本命Anthony D'Amatoだ。Ari Hestの時の反省に基づいてさっさと夕食を済ませ、7時半すぎに会場に到着。開場は7:45なのだ。

金, 2017-06-16 19:00 - Anthony D'Amato at the Rubin MusemAnthony D'Amato at the Rubin Musem

建物の前まで行くとなぜか大勢の人がたむろしている。そんなに混んでるのか、と身構えたがどうやら新しい展示のオープニングがあるらしい。階段近くに行列ができているが下のホールに向かう階段は塞がっていない。

一階のバーで飲み物でも買ってから並んで待つか、と思ったけどすごい人なので断念。ホール前になんとなくたっている人がいるのでその背後になんとなく列を作ってみる。時折ドアが開いて関係者が出入りするが、その時ステージが見えてドラムセットがあった、とlulunが報告する。ううむ、マイク無しだからドラムスは音がでかすぎるのではと思ったけど、そうだ、ブラシを使えばボリュームを合わせられるか、と思いついた。

ドアが開いて会場に入ると、ステージにはドラムス、ピアノ、ダブルベース、ギター数本が置いてある。これはフルバンドではないか。Anthony D'Amatoはあまり声量がある方ではないので大丈夫だろうか。

Ari Hestの時とは違って客席にはテーブルが配置してあるのであまりチケットが売れなかったのだろうか。やや気の毒だけどスペースが広いのは嬉しい。最前列中央のテーブルを確保。こういう時に限って飲み物が買えなかったのが悔しい。ステージに貼ってあるセットリストらしき紙がすぐそこに見えるのだがあえて見ないでおく。

金, 2017-06-16 19:08 - Anthony D'Amato at the Rubin MusemAnthony D'Amato at the Rubin Musem

時間が近くなるとRubin Museumのスタッフがイベントの紹介をする。背後の画面にはメンバーの名前が映し出されるのだが、お、女性ボーカルが加わって5人編成になっているようだ。目の前に現れたAnthony D'Amatoは相変わらず細くてアーミッシュみたいな黒い帽子を被っているが、髪と髭がずいぶん伸びてほとんどユダヤ人のようだ。

一曲目はGolden Gloves、続いてI Don't Know About Youと新しいアルバムCold Snap収録の曲が続く。やっぱり歌声が静かめだが全体のサウンドはいいし、なんといってもAnthony D'Amatoが目の前で歌っている声がそのまま耳に届くのだから贅沢そのものだ。女性ボーカルは学生時代から一緒に歌っているそうだが確かに息はピッタリ。

金, 2017-06-16 19:12 - Anthony D'Amato at the Rubin MusemAnthony D'Amato at the Rubin Musem

しばらくして「去年の11月はヨーロッパにいた」というところから例によって負のスパイラルの時代を嘆くわけだが、そこはさすがアメリカ人、ちゃんと行動に出ている。チャリティEPを作って利益をIRC(International Rescue Committee)に全額寄付するという。そのEPからOn The Banks Of The River Where I DiedとI Won't Back Down。ボブ・マーリーのOne Loveもやりそうな感じだったけどやらずじまい。

金, 2017-06-16 19:45 - Anthony D'Amato at the Rubin MusemAnthony D'Amato at the Rubin Musem

中盤はソロで弾き語りでHoly WarとLudlow。いずれもいい曲だが力強いメッセージソングと内省的なバラードと持ち味発揮。

金, 2017-06-16 20:23 - Anthony D'Amato at the Rubin MusemAnthony D'Amato at the Rubin Musem

バンドが戻って元気にWas a Time、Good & Ready、If You're Gonna Build A Wall、そして最後にBallad of the Undecided。

観客は少なめでおとなしいし、酔っ払ったうるさいおばさんがいたけどそれなりに満足そう。マイク無しでの演奏は初めてだそうだけど、きっちり仕上げたパフォーマンスは見事。ジギー・マーリーの前座をやった時のことを引き合いに出し、「わかっててお金を出して来てくれた」客に本当に感謝してそうだった。そういえば以前Rubin Museumの関係者と一悶着あったそうだけどまた来てくれるかな。また演ってくれたらぜひ行きたい。