The End of America at First Acoustics

The End of Americaを見るのはThe Iridium以来なのでほぼ半年ぶりだ。前回は4曲しか聴けなかったのでやや不満だったが、今回はヘッドライナー。

日, 2018-02-11 16:59 - The End of America会場の家

その間もどうやらYonkersあたりで演っていたようなのだけど、会場が普通のコンドらしくてちょっと避けていたのだ。知らない人の家にピンポンして入れてもらい、社交辞令を言ったりしなきゃならないのは気が重い。

今回はブルックリンで、First Acousticsというシリーズらしい。会場も小さなチャペルのようなところなのでJalopy Theaterみたいな感じなのだろうと想像した。

チケットを買った時に会場の住所を教えられたのだけど放ったらかしにし、前日になって正確は場所を調べたら教会のようなものはない。ストリートビューで確認すると普通の家ではないか。あれ?と思ったけど今さら後には引けない。

大雨の中、飲茶をしてから行こうと思ったら地下鉄が停まったので降りて67 Burgerで腹ごしらえ、Apple Storeで時間を潰してから例によって工事のためにバス転換と地下鉄を乗り継いで会場に着いたのは開演5分前。やっぱり普通の家だった。

日, 2018-02-11 15:57 - The End of AmericaThe End of America

玄関でコートを脱ぎ、一応受付で登録して居間に並んだ椅子に座る。ごく普通のリビングに家中の椅子を集めてきたという感じだ。おなじみの機材が並ぶがエレピがあるのは新しい。

時間になったら大きな黒人のおばちゃんが挨拶。彼女がメールをくれた人で、どうやらFirst Acousticというのは彼女と夫がプロデュースしてるイベントのようだ。今までは近くの教会を借りたりしていたが今後はほぼ自宅で開催すると言っている。来ている客も近所の友達っぽい人たちが多そう。アジア人は我々以外に関係者らしき小柄な若い女性がいるだけ。lulunはJamesの彼女ではないかと推測。

二階の控え室から階段を降りてThe End of Americaが登場。楽器はアンプを通しているが声は生。贅沢だなあ。

日, 2018-02-11 15:15 - The End of AmericaThe End of America

半年前にJamesはブルックリンに引っ越していて、あとの二人はフィラデルフィアから来たということだったが今回はBrendonがバーモントから来ているという。当初の予定ではショーは夜だったが午後に変更になったのはそのせいだろうか。最近NYCでのギグが多いのは三人がなんとか集まれる場所だから、ということか。

"Grew Up Here"の時に三人ともニューイングランドの田舎町で育ったと言っていたのでBrendonは家業でも継いだのだろうか。"Cemetery"ではこれまた三人ともなぜか墓地の近くで育ったという。いずれもTrevorの曲で美しい。

日, 2018-02-11 15:57 - The End of AmericaThe End of America

中休みにキッチンの方を見に行くと夕食の用意ができている。ショーの後に食事が出るという話だったがメールで辞退しておいたのは社交を避けるためだったのだが、3種類のチリ(野菜、ターキー、ビーフ)というのはちょっと魅力ある。でもまあいいや。

選曲はだいたい予想の範囲内だが、"Fiona Grace"をやってくれたのは嬉しかった。メロディーではやっぱりBrandonの曲が一番。Fionaは当時三歳の従兄弟で今は11歳になっているという。ギターを弾きだしたのでそのうちBrendonを歌にしてくれるのでは、という話も。

日, 2018-02-11 16:42 - The End of AmericaThe End of America

ピアノを弾くのはJames。アルバムでは"Last Ride"の後に自動車事故らしきハプニングの音声が入っているが、これは本当に事故った時のものだそうだ。なんでも車に乗ってバーモントに向かっていた時、ピンク・フロイドをかけてみんなで歌っていたところをたまたまiPhoneで録音していて、そこで交換したばかりの車輪が外れたというのだ。まさかライブだったとは。しかしその時下りた保険金のおかげでアルバムを作れたというのだから笑うべきか泣くべきか。

日, 2018-02-11 16:53 - The End of AmericaThe End of America

普通はアンコールに生音の"Empty Sea"で締めるのだけど演出上難しいので最後にEmpty Seaをやって終了。辛うじて雨の上がった街はまだ明るかった。Brendonは何時間運転して帰るのだろうか。「ガソリン代の足しになる」と寄付を募っているのは冗談じゃないだろう。金にならないギグのために週末の度に遠征するのは大変そうだ。頻繁に来てくれるのは嬉しいけど、無理にならない範囲で続けてほしいものだ。地下鉄に揺られながらいったいいくら寄付したら次のアルバム作ってれるるかな、などとぼんやり考えた。