評価:3/5点
今まで焼肉といえばカボジョンカルビか三父子カルビだったのだが、今回は水原まで足を伸ばしている時間はない。今回は焼肉はパスするか、と思っていたらlulunが肉の卸売市場にあるヨンムンチッという店でホルモンを食べようと言う。そんな市場があることも知らなかった。
その馬場市場は東大門の少し先にある。地図を見ると薬礼市場・京東市場から歩いていけそうだ。午前中に買い物をして、そのまま歩いて南下してお昼を食べに行くことにした。
ソウルナビの記述は馬場の駅を起点にしているので逆方向からのアプローチだと辿り着けそうにない。幸い同じ店が市場の「食い倒れ横丁」というところにもあるそうなので、そちらを目指すことにした。
馬場市場に着くなり右手に食堂街らしきバラックが見えた。路地を入って行くと焼肉屋が軒を連ねている。ヨンムンチッはすぐに見つかった。
月曜日の昼間だし客はいない。ドラム缶テーブルに陣取りメニューを眺める。単品は100gからだが、セットは700gが標準。せっかくだからたくさん種類を食べたいけどまだ朝の鱈スープが消化しきれていないので700gは多いな、と思ったら500gからOKだという。メニューにある「韓牛雌牛一匹」を500gと焼酎を一本注文。
焼酎をちびちびやりながらバンチャンをつつく。この焼酎は初めて飲むが甘すぎずスッキリしてなかなかうまい。覚えておこう。
「サービス」と出てきたユッケ、肉がさっぱりしているのはさすがだ。甘みと香りの強いナシも良く合う。
最初は網の上にアルミホイルが敷かれ、その上に店員が筒状になったハラミの薄切りを置いていく。脂がとろりとして、鮮度が良いのか臭みがない。
続いてアルミホイルを外して網で肉を焼いていく。カルビ屋だとアジュンマにされるがままになるところだが、ここは好き勝手に肉を焼いていっていいようだ。黙っていても網は次々と変えてくれるし、サンチュがなくなったら追加を持ってきてくれた。
タンを別とすればどれがどこの部位なのか見当もつかないがどれもうまい。特に写真中央のサシが入った肉。
タレはゴマ油と塩、酢醤油、コチュジャン、合わせ味噌の四種類だが、この合わせ味噌がじつに美味い。肉を載せるサンチュにちょこっとつけ、ニンニクの小片と合わせるとよろしい。
セットには生センマイと生レバーが付属する。レバ刺しといえば強烈なニンニクタレでいただくのが相場と思いきや、胡麻油と塩であっさり食すらしい。これまた鮮度が良いのか口に入れても臭みがなく、飲み込む段階になってやっと少し獣の匂いがする程度だ。でもやっぱりちょっと苦手。
500gで満腹。まさかこのあとでご飯とチゲが来るのではないかと身構えたが幸い何も出てこなかった。このへんがカルビ屋と違って庶民的なところか。実際値段もカルビの半分ぐらいなのでこれならわりと気軽に食べに来られる。
最初は肉の種類がわからないのでセットがいいだろうが、次回はロースとかちょっと良い肉を100gずつ頼むのもいいかもしれない。