評価:3/5点
マルティニークから同じフランス領サン・マルタンへ午前中に移動することにしたのはもちろん「カリブ海のグルメ首都」、Grand Caseでお昼を食べるためだ。前回の経験から行きたい店はBistrot CaraïbesとAuberge Gourmandeと決まっていた。
宿に荷物を置いて村へ出たら残念なことにいずれも閉まっているではないか。どうやらランチタイムの営業はしていないらしい。開いている店の中からA l'Ardoiseを選んだ。
ここは宿と村の間にあるので前回何度も前を通ったのだが、開いているのか閉まっているのかよくわからない佇まいだったのだ。今回は7月で夏休みのシーズンなので明らかに営業している。
入ると客らしき男が座ってiPhoneをいじっている。見回しても店員らしき人影が見えない。すると男がシェフは今いないけどすぐに来るからそのへんに座っていればよろしい、と言う。その通りにしてしばらく待つと別の男がメニューを書いた黒板を持ってきた。
ランチのメニューはシンプル。マルティニークでは地元の素材とそうでないものがわかりやすかったが、サン・マルタンに来るとパリにいるのと変わらない。とりあえず海のものを、ということでエビのタリアテッレと魚のタルタルを選択。さっきiPhoneをいじっていた客のテーブルと全く同じチョイスに一同苦笑い。
タリアテッレはバターがたっぷりで濃厚。エビもいい感じで完成度はなかなかだ。外でパスタを食べるとよく感じることだが、まあ普通に美味しい程度。
タルタルはマグロだったが、これまで新鮮な魚を食べてきているのでクオリティがやや不満。ご飯が柔らかいピラフでこれはけっこういける。
実力はありそうな店なので夜に来て相性のいい皿に出会えたらもっと評価は上がるかもしれない。しかし夜は別途行きたい店があるからわざわざ足を運ぶかどうか。