評価:4/5点
ようやく涼しくなったので夏の間中断していた食事処開拓を再開することにした。今シーズンの第一弾はちょっとお洒落なメキシカン、Chela & Garnachaだ。
場所は36th AveでArepas Cafeの隣、Café Triskellの向かいだ。このあたりでは最近はPsariしか来ていないが、もっと近くにも行きたい店が多いのが悩みではある。
実はこのChela & GarnachaとMaizalを混同していて、Maizalの場所にあるのがChela & Garnachaだと勘違いしていた。Maizalにはまた別途行かなければ。
もともとこの店はMéxico Blvdというフードトラックが発展したらしく、本来業務のトラックが規制などの事情で休業せざるを得なくなったところで実店舗があったのは幸運と言うべきだろう。内装はシンプルで確かにお金をかけずにまとめている。
メニューにMontaukという見慣れないローカルビールを見つけたので注文してみる。缶なのは少々残念だが、そういえばカウンターの方にタップは見当たらない。
Montauk Summer Ale(左)、Montauk Driftwood Ale(右)
どちらもペールエールのようだが、Driftwoodは後味の苦味が勝ってSummer Aleはフレッシュな甘みが特徴。Summer Aleは気に入ったのでおかわり。今の季節しか製造していないのが残念だ。
普通のメキシカンと違ってここにはご飯と豆がセットになった料理がなく、主力はタコスとトルタというあたりからストリートフード出身のルーツが窺える。まずはIntrincadasとVolcanesを注文。
Intrincadasのベースはトウモロコシの粉をまとめて揚げてあるようなので、実質的にはGorditasと同じだろうか。その上にワカモレ、ズッキーニの花のフリット、サワークリーム、チポトレのサルサが順番に重ねてある。
これが美味い。今の季節だからこそズッキーニの花が使えるのだろうが、サックリとしたフリットにスモーキーで辛いチポトレ、それにワカモレとサワークリームが加わって渾然一体となっている。この完成度はなかなかのものだ。
もう一方のVolcanesのベースは薄めのパリッとしたマサでChalupaに近いか。この上にグリルしたチーズを敷き、さらに上にティンガ、緑のサルサ、スライスしたアボカド。
これも美味。ティンガはちょっとタマネギが多めなのはkame的にはいただけないが、味は確かによろしい。だがカギを握っているのはチーズで、こいつがパリッとして風味のアクセントにもなっている。ちゃんと食べごろできれいなアボカドがたっぷり載っているのも嬉しい。なぜメキシカン屋はちゃんとしたアボカドを常時出せるのだろうか。依然として謎だ。
ここまで食べるまでに何度も店員が来て追加注文は?と訊くのだが食べ終わらないとお腹の具合が分からないではないか。協議の末あとタコスを二種類頼むことにした。
ここのAl Pastorは生のパイナップルが載ってくる。オプションのグリルチーズを追加したらがこれがやっぱり正解。具が多いのでタコスで包むのが難しく、食べにくいのが難点ではある。
フィッシュタコスは白身の魚を揚げてあってlulunが「これはfish & chipsの魚だ」という気持ちがわかる。魚の味も良くこちらも美味。
満腹で苦しい。デザートにBuñueloもあるのだが次回に譲ることにした。あとでわかったが、lulunはタコス二種類を一つづつ注文するつもりだったが、kameが知らずに二つづつ頼んでしまったという事態があったらしい。よく食べるな、と思ったらそういうことだったのか。
腕も素材も十分良いので、あとはモレなど屋台料理の延長ではない品を出すようにしてくれれば大満足なのだが。このクオリティならお客様を連れてきてもいい。これからが楽しみだ。