恒例のGeorge Washington BridgeからBear Mountainへのサイクリングの季節になった。今年の紅葉が今ひとつなのはSterling Forestで確認済みだが、来週は日本に飛ぶので今年はこのタイミングしかない。第一NyackのPatisserie Didier Dumasに行く機会がなくなってしまう。
最初の年はNyackからハドソン川沿いの旧道を北上したが、以後は山側の道路を走ってRockland Lakeに寄っていくというコースがお決まりになっていた。川コースの方がアップダウンが少ないし景色もいいのだが、kameのSpecialized Sirrus Compに履かせてある28mmのタイヤでは長距離のダートは無理だ。だが今回はBike Fridayをきっちり整備して再び川コースに挑むことにした。
Tillman Mountain State ParkのBike Friday
今年は幸い地下鉄が真面目に走ってくれて9時前にスタート地点に到着。George Washington Bridgeに上がるスロープを走っていると、後ろでlulunがブレーキが効かないと言う。ケーブルを調節したらきっちり効くようになって再度出発。こういう症状はディスクブレーキの方が直しやすいので助かった。
橋の上から見てもあまり紅葉していないのがわかる。Henry Hudson Driveを北上しつつ、たまに色づいている木があると止まってパチリ。でもあまりきれいじゃないからどんどん進む。どういうわけか今日は集団で走っているチャリダーが多くて邪魔だ（向こうはのろのろ走る奴らが邪魔だろうが）。
9Wに出るとチャリダーの数は少なくなり、紅葉もいくらか進んで秋らしい景色を走る。いつもは紅葉がきれいなTallman State Parkの中も今ひとつなのは残念だが、Bike Fridayだと路面を気にしないで走れるので快適だ。
Tillman Mountain State ParkからPiermont方向
例年通りコリアン焼肉岬（と勝手に命名した）で休憩。北方向の眺めも今ひとつ。Tappan See Bridgeの架け替え工事が進んでいるのがわかる。Tarrytownから自転車で渡れるようになるのは大いに楽しみだが、いったいいつになったら完成するのだろうか。
Tillman Mountain State Parkから見たTappan See Bridge
ちょうどお昼時なので期待に胸を膨らませてNyackの街に入る。ところがなんとDidier Dumasは開いている気配がないうえ、黄色いテープで通せんぼがしてあるではないか。近づいて張り紙を見るとボヤのため当分休業すると書いてある。がーん。閉店したのではないのが救いだが、ここでお昼を食べるのを楽しみに来ているのに。
気を取り直して来た道を戻り、Harry's Burritosでお昼を食べ、Runcible Spoon Bakeryでおやつを仕入れてさらに北へ。
Nyack Beachから川沿いのダートを走る。気温が低めだし途中から雲が出てきたこともあってか、歩いている人は少なめ。向かい風と路面の影響でだいぶスピードが落ちるが、景色はいいし車もいないので快適。来年もこれでいくか。
例によって呆れるほど垂直な屏風岩を横目で見ながら進み、Rockland Lakeへと登る道と別れ、Haverstrawへ向かう道に入る。さらに人影が減り、道も狭く路面の状態も悪くなる。川は見えるが木立の中なのでやや単調。距離もかなりある。
ひたすら走ってようやく道路に出る。一息ついて住宅地の中を走っていると右側に不思議な家が。石屋なのか、それとも彫刻家なのか。
セメント工場でちょっと写真を撮り、Haverstrawの町中へ。治安が悪いから信号で止まったらダメだぞ、と冗談を言っていたが、そもそも歩いている人があまりいない。街の中心部あたりには暇そうに立っている男たちはいたが、町を通り抜けても信号機はなかった。いつ来ても不思議なところだ。
だいぶ雲が厚くなってちょっと暗くなってきたが、最初の年に断念したJones Pointから岬を巻く旧道に挑戦することにした。入口付近はだいぶ草が覆い茂って狭い。だいぶ寒くなっているからいいが、夏はこんな藪には入りたくない。
上の道路から見ると広くて走りやすそうだが、実際にはそれほどでもないし路面もゆるい砂利で走りにくい。ところどころに倒木もある。これなら峠越えした方が景色もいいからここはもういいや。
でも出口のあたりはIona Islandと湿地がすぐ近くに見えるのでこれはこれで素敵な眺めだ。北側の入口から少しだけ旧道を戻ってくるのが正解だろう。
道路に出たら狭い駐車スペースに車がいっぱい。なんとここからずっと路上駐車が続いている。オクトーバーフェスト期間中はいつも混雑するが、ここまで混んでいるのは見たことがない。驚きつつも酔っ払いに注意しながら走って行くと、案の定派手な交通事故現場に遭遇。みんな気をつけようね。
去年は時間がなくてビールは諦めたが、今年は折り畳み自転車で来たのにManitouに上り電車が来るまで30分ほど余裕がある。オクトーバーフェスト会場は人がいっぱいでビールも食べ物も長蛇の列。
今年は業者が変わったのか、いつもとは違うビールが売られている。DunkelとOktoberbestを一杯ずつ購入。
Bear Mountain Bridgeを渡ったハドソン川東岸も駐車車両がたくさん。ここから歩いて行ってまでビール飲みたいのか、ご苦労なことだ。まだ明るいうちにManitou駅に到着。
本日の走行距離: 68km