Montréal 近郊:8日目

8月28日(土)グリーンマーケット。Montréal 近郊サイクリング

Hotel le Saint Andre 朝食は食堂がないため、部屋に持ってきてきてくれる仕組み。ジュース、コーヒー、バゲット、クロワッサン程度の簡単なものだけど、バゲットが結構まともなのはさすがだ。モントリオールは食の底辺が高いのかもしれない。それに比べて、NY は高いところは高いけど、底辺は恐ろしく低い。

今日はグリーンマーケットへ。モントリオールにはマーケットが4箇所あるようだ。その中で kame が選んだのは、Marché Jean-Talon。観光客よりも地元の人たちが多いとされているマーケット。さらに、地下鉄で一駅先の Jarry には lulun の愛車 Go-Bike を買った店 Dumoulin Bicyclettes がありチャリ屋詣でもできる。

Dumoulin Bicyclettes Dumoulin Bicyclettes

開店10分前に到着してしまったので、外から記念撮影だけ。チャリを買って帰る予定もないしね。壁には近々引っ越すとのお知らせが。Jean-Talon へ移るらしい。

Jean-Talon のマーケットの方へ足を進める。毎日開かれているが、特に土曜日だからか活気がある。

Marché Jean-Talon Marché Jean-Talon 加工肉屋

加工肉屋は質の良いものが並んでいる。この充実ぶりはケベックだからなのか、Jean-Talon がイタリア人街の真ん中にあるからなのか。いずれにしても、見ているだけで嬉しくなってしまう。チーズもなかなか良さそうだ。イタリアからの輸入品も充実しているそうだ。

Marché Jean-Talon Marché Jean-Talon 野菜売り場

一年の中で一番マーケットの品物が豊富になる季節。見ていて楽しい。ほうずき(Cerise de Terre)がたくさん並んでいた。NY よりもよく食べられているようだ。

Marché Jean-Talon Marché Jean-Talon なるとラディッシュ

lulun が勝手に「なるとラディッシュ」と命名。食卓が華やかになりそう。

Marché Jean-Talon Marché Jean-Talon ルーバーブ

北国だなと思ったのは、NY では初夏に出回ってもう姿を見ないルーバーブ(ルバーブ)が並んでいたこと。もちろん、トマト、トウモロコシ、ズッキーニ、ナス、ズッキーニの花のような NY でも旬の素材もいっぱい。

Marché Jean-Talon Marché Jean-Talon カリフラワー

しかし、NY では9月の後半から10月に出てくるカリフラワーまで並んでいる。ぶどうもかなり出ていたし、夏が凝縮しているという印象の品揃え。もし、モントリオールに住んでいたら短い夏に一気に色んな食材が登場して、食べるのも作るのも大忙しだな。

Marché Jean-Talon Marché Jean-Talon きのこ

モリーユやショントレーユが。それも品物が良い。きのこ売り場はかなり羨ましかった。

Marché Jean-Talon Marché Jean-Talon ニンニク屋

ニンニクの売り方もフランス的。クレープの粉もあちらこちらで売っていた。さすがケベック。

Marché Jean-Talon Marché Jean-Talon 中東系お菓子屋

モロッコと思われる中東系のお菓子屋さん Le Ryad もあり、やはりフランス語圏に関連のあるところの人たちがケベックに流れてくるんだなという感じが伝わってくる。この店のドゥルチェデレッチェ入りチュロスを食べたが、いまひとつ。チュロスは揚げ立てを食べるのに限ると反省。

マーケットの中のクレープ屋さん Cêperie du Marché で第一昼食、近くのベトナム屋 Pho Nam Do で第二昼食のあと、もう一度マーケットに戻る。明日の昼食を Les Sucreries de l'Érable とその隣のパン屋で仕入れ(美味しそうなパン屋さんは長蛇の列だったので断念)、午後の部へ突入すべく大急ぎでホテルに自転車をとりに行く。

郊外行き電車に乗せたチャリ 郊外行き電車に乗せたチャリ

郊外行き電車は中央駅から数ブロック南にある Gare Lucien-l'Allier から出る。駅のあるあたりまで行ったもののそれらしい建物が見つからず、近くにいたおじさんに聞くと、何も書かれていない建物の中に入りずっと奥に進んで行くとあると教わる。裏口の方に来てしまっていたのだろうか。

切符は券売機のみでの販売。乗るゾーンを選ぶ仕組みなので不慣れな者はオロオロ。一度は車内で売ってくれるのではと思い買わずに乗ろうとしたが、出発まで5分あるので再挑戦。kame が壁の表を解析してなんとか購入。しかし、乗車前に切符を機械にかざして使用モード(有効)にしておくという裏の注意書きを読んだのは電車の中。

自転車を乗せることのできる車両は1両のみ。駅員が手招きする方に行くと、自転車のスロットが4つしか無くあと1台分しか残っていないので、1台は駄目だと。折り畳みだからと訴えて kame の自転車を手早く畳み了承してもらう。折り畳み自転車で良かった。危ういところだった。

郊外電車車内 郊外電車車内

郊外電車は平日の通勤時間帯は本数があるものの休日はほとんど走っていない。実際のところ乗客もまばら。こんなに広々としているのだから、自転車をあと10台ぐらい乗せても平気なのではと思ってしまうが、世の中思い通りには行かない。

幸いなことに、乗っている間車掌は何度も通ったが切符のチェックはなしだった。切符は中に埋め込まれている磁気に情報が書き込まれるタイプなので検札はどうやって行うのか気になったが、分からずじまい。

Lachine Lachine

モントリオール空港の西側に位置するLachine駅で下車。Lac Saint -Louis に出ると風が気持ちよい。このままここでぼーっとしていようかと思うぐらい。

乳がんイベント 乳がんイベント

しばらく休んでいると、ピンクの巨大ブラや風船をつけて走っているハーレー軍団やピンクのシャツを着て歩く人たちがぞろぞろと沸いてくる。乳がんイベントのようだ。その後、交通整理をしているおじさんを見つけて撮影。こういったボランティアも楽しみながらやっている。

Piste Cyclable du Canal Lachine Piste Cyclable du Canal Lachine

今日は Piste Cyclable du Canal de Lachine という運河沿いの自転車道を走りながら、モントリオールに戻る予定。2日目に大雨のため中止したサイクリングだ。

Piste Cyclable du Canal Lachine Piste Cyclable du Canal Lachine

Piste Cyclable du Canal Lachine のサイクリングコースの Lac Saint-Louis に突き出した中州からスタート。瀬戸内育ちの lulun には海に見える湖。

Piste Cyclable du Canal Lachine Piste Cyclable du Canal Lachine

運河沿いに自転車道が続いている。天気のよい週末ということもあり、すごい数のチャリダー。Piste Cyclable du Canal Lachine と平行して Canal de l'Aqueduc と Piste Cyclable des Berges という自転車道がほかに2本あるというのに。モントリオールの人たちのチャリ好きは相当なものだ。

Piste Cyclable du Canal Lachine Piste Cyclable du Canal Lachine

かつては、荷の積み降ろしに使っていたと思われる重機がそのまま残っている。

Piste Cyclable du Canal Lachine Piste Cyclable du Canal Lachine

水門を閉じて水を溜めたり放出したりするところは、のんびりした空気が漂っていてなんだか良い。右の水門手前の水がたまっているところで船が待機中。左は水門から放出している水がどんどんでているところ。

Piste Cyclable du Canal Lachine 水門

水位が同じになり、水門が開き、船が動き出す。

Piste Cyclable du Canal Lachine 水門

すべての船が出てしまい、水門が閉まっていく。見学をしていた人たちも、それぞれの行き先へと散って行く。運河で水門が開いて行くのを見るのって楽しい。

宿でゲットした La Montérégie のチャリマップを見た lulun の希望で、川向こうに長々と続く中州を走りに行くことにした。

Jean-Drapeau 公園通行止めのお知らせ Jean-Drapeau 公園通行止めのお知らせ

Île des Soeur に渡り Pont Champlain に平行した橋を渡る手前に Jean-Drapeau 公園の自転車道が8月25日から31日まで閉鎖というお知らせ。公園を抜けてモントリオールに戻るつもりだったのにショック。車のレースがあるのが理由のようだ。地下鉄に自転車を乗せることができなくなっているのも同じ理由だと思われる。

Estacade を渡る Estacade を渡る

せっかくここまで来たのだからと、Estacade橋を渡って中州へ。橋から南方向の中州が魅力的(もし、機会があったら走ってみたいルート)だが今日は時間がないので短い方の北へのびる中州へ。

中州からの眺め 中州からの眺め

中州からの眺め。Google Map だと Île des Soeur への道が車専用扱いになっていてルートを引けないため、添付したマップは中州を往復した部分のみ別地図に分けてある。

エレベーター式鉄道橋 Canal de la Rive Sud のエレベーター式鉄道橋

船が鉄道橋の手前にいたので慌てて橋の方へ見学に行く。

エレベーター式鉄道橋 Canal de la Rive Sud のエレベーター式鉄道橋

運河の幅ギリギリに船が通って行く。すごい。

川向こうにモントリオール 川向こうにモントリオール

もしかしたら、Jean-Drapeau 公園を通らずにモントリオールへ戻るルートがあるのではと淡い期待も抱いていたが駄目そうなので、来た道を戻る。橋が上がるところが見れたし、中州を走るのは気持ちがよいし、よしとするか。(あとから地図を見ていて気がついたのだが、鉄道橋の測道を渡って、Pont Jacques-Cartier を渡って戻ることが可能だったかもしれない。その部分の地図を持って行っていなかったので思いつかなかったルート。)

帰宅してから見つけた自転車道関連サイト PistesCyclables.ca。また行くことになった時のためにメモしておこう。

Piste Cyclable du Canal Lachine Piste Cyclable du Canal Lachine

Piste Cyclable du Canal Lachine に復帰したところで、分からない大音量のお祭りさわぎに遭遇。短い夏を謳歌しているのか。運河沿いの道も占拠されていて通るのが大変だった。

Piste Cyclable du Canal Lachine Piste Cyclable du Canal Lachine 回転式鉄道橋跡

使われなくなった回転式の鉄道橋が残されていた。昔が偲ばれる。

街の中心地に入り、Rue de la Commerce を進むと Vieux Port と呼ばれる桟橋が並ぶ観光エリアに突入。人が多い。カナダ政府の最初の議事堂だったこともある Marché Bonsecour も一目見ることができた(今やマーケットではないから中には興味なし)。

そのまま自転車で昨日見つけたお祭りに屋台も出している Schwartz's に。軽く食べるつもりがヘビー。次の店に行く胃の余裕が無くなってしまい、ベトナムサンドイッチ屋 VUA で軽いものとおやつを購入して宿に戻る。

本日の走行距離 47キロぐらい(上の地図が31.5キロ、下のが 15キロぐらいなので)。

大きな地図

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