数年前から土曜日の夜に開催されるようになったQueens Night Market。一度行ってみたら強風で中止になっていたし、なぜか土曜日の晩は天気が悪いこと多くなかなか縁がなかった。
夜遅くは雨になるという予報だがいつまでも先送りしている場合ではない。それにミャンマーのロティが食べたい。幸い暑くないので6時過ぎに家を出た。
111st St駅から会場のHall of Scienceに向かって歩く。このあたりはラテンな街で途中にメキシカン屋台などのあるが、そんなものに構ってはいられない。
駐車場を過ぎて人の流れについていくと音楽が聞こえてくる。Hall of Scienceの東側の駐車場と芝生広場が会場のようだ。マーケットのサイトには出店者リストと見取り図が出ていてなかなか親切。
芝生広場ではknocker ballという肥大化した浮き輪のようなものを付けた子どもたちが遊んでいてとても楽しそう。
会場に到着とほぼ同時に雨が落ちてきた。最初は目ぼしい食べ物を買い集めてからビール・ワインコーナーに行こうか、と言っていたけど計画を変更。とにかくさっさと食べることにする。
お目当てのBurmese Bitesはなんと長蛇の列。ロティが量産できるものではないのはわかっているので今回は断念。間違いなくマーケット一の人気だ。嬉しさと悲しさが半々。
雨が強くなってきたのでDe Rangoonという店でラペットをゲット。待っている間にふた手に分かれてサテアヤムも。
De Rangoon - Tea leaf salad ラペット
ラペットは今まで何度も食べたがこいつは確実に今までのとは違う。小魚が多いのと、コーンと煮豆が入っているのが新鮮。それに茶葉が細かく砕いてあって、具というよりはドレッシングに混ぜてあるという感じだ。確かにそういうレシピもあるのでこういうバリエーションもあるのか。タイプとしては例えばフィラデルフィアのRangoonの方が好み。
サテアヤムもスタイル的にはチキンケバブといったところで、まずサイズが二回りは大きいし下味もあまりついていない。そこにロントンを添えてピーナツソースをかけているだけ。それなりに美味しいけどアストリアのフードバザールに来ているサテ屋の圧勝だ。
次はエクアドル屋台。Hallacaというメキシコのタマルみたいなものを食べてみたら甘いトウモロコシの粉でベネズエラ料理屋で食べたCachapaに近い。これはこれでいいけど甘くないトウモロコシの方が好みだ。
続いてJoonというペルシャの焼きおにぎり屋。トッピングは3種類あるのだが鶏肉のクルミとザクロ煮込みを選択。最近行ったTaste of Persiaでも感じたが中東でもインドでもない、強いて言えばトルコが一番近いかという不思議な味わい。ひょっとして新世界からトマトが伝わるまではザクロの甘味と酸味を使った料理がけっこう各地にあったのではないか。
Joey Bats Sweets - Pasteis de Nata
締めにはパステイシュ。専門店のようだが味はフラッシングの西餅屋よりまいいかなという程度。
Joey Bats Sweets - Pasteis de Nata
これが一個$3なんだからIronboundのTeixeira'sから仕入れて売ったら儲かるぞ、などどいう思いを禁じ得ない。
食べなかったけど今川焼きも$3。
お好み焼き屋もいた。別にたこ焼き屋も。
東欧のチムニーケーキ屋もいたけど注文を聞いてから焼くので待ち時間が長そうで断念。円筒形バージョンと中にクリームを入れる円錐形バージョンがある。
あと気になったのはバレンシアの正統派パエリア。でも肉はウサギじゃなくて鶏なんだと思う。店員がバルサのシャツを着ているのはご愛嬌。
次回は開始時刻の6時に付くようにしてロティを確保したい。パエリアとチムニーケーキも良さそう。出店者リストは毎週変わるようなのでちゃんとチェックしてから行かねば。