マチュピチュ。一度は行ってみたいと前々から思っていたもののあまりにも遠くてひるんでいた地だ。ニューヨークにいる間に行ってみたいベスト3のキューバとメキシコ(マヤ文明の地)は訪れた。最後に残ってしまっていたが、ついに訪れる日が来た。
行くときはインカトレイルを歩いて峠からマチュピチュが目に飛び込んでくる感動を味わいたいと意気込んでいた。ところが、調べてみるとトレイルの入場制限は一日500人。トレイルに適した乾季は人気でかなり早くから申し込まなければならないなど制約が多い。さらに、高所に順応してから3泊4日のトレイルに参加するのはあまりにも時間が足りなさすぎるし、途中4000mを超えるところもあり、ここでも高山病の心配が持ち上がる。一方、1泊2日のコースはクスコ発のものばかりで、高度に慣れてからクスコに乗り込むという我々のスケジュールとは合わない。高山病になりやすい体質なので致し方無い。ということで諦めたインカトレイルだったが、ツアー参加が不可欠で気ままに歩きたい我が家向きではなく、結果的にはやめてよかったのではと現地をふらふらと歩きながら気がついた。